通常の CD-ROM またはネットワークを利用したインストールでは、このディレ クトリから実際にフロッピーディスクにコピーする必要のあるものは、kern.flp および mfsroot.flp イメージだけです (1.44MB フロッピーディスク用です)。 空のフロッピーディスクを 2 枚用意し、両方ともまっさらにフォーマットして、 一枚に kern.flp を、もう一枚に mfsroot.flp をコピーします。これらの フロッピーイメージは DOS ファイルでは「ありません」。普通のファイルの ように、単純に DOS または UFS 形式のフロッピーディスクへコピーすること はできません。DOS 環境では fdimage.exe (CD-ROM や FreeBSD FTP ミラー サイトの tools/ ディレクトリ参照)、UNIX 環境では `dd' コマンドを使って、 それらをフロッピーディスクへ「イメージ」コピーする必要があります。 実行例: DOS で kern.flp イメージを作成するには、以下のようにします: C> fdimage kern.flp a: 上の例では fdimage.exe と kern.flp がどこか適当なディレクトリへコピー されていると仮定しています。もちろん mfsroot.flp に関しても同じように 操作します。 UNIX マシンで kern.flp イメージを作成するには、以下のようにします: dd if=floppies/kern.flp of=/dev/rfd0 または dd if=floppies/kern.flp of=/dev/floppy デバイス名はハードウェアやオペレーティングシステム環境に依存します。 (異なる UNIX のバージョンではフロッピーディスクドライブの名称も全く 違います - ステキ、かな? :-) フロッピーイメージをネットワークブートできる ALPHA マシンを使用してい る場合、あるいは x86 マシンで 2.88MB のイメージを格納できる 2.88MB や LS-120 フロッピードライブを使用できる場合は、別途提供されている古い形 式の (しかし 2 倍大きい) boot.flp イメージを使いたいと思うでしょう。 これは本質的には kern.flp と mfsroot.flp の内容を一枚のフロッピーに 格納したものです。また、このファイルは "El Torito" ブータブル CD イメー ジのマスタリング用のブートファイルにも使用できます。詳細については mkisofs(1) コマンドを調べてください。 インストールフロッピーディスクを 2 枚にするのは、実際は避けたかった のですが、単純にコードの肥大化と GENERIC カーネルに新たに追加された FreeBSD のデバイスドライバにより、そうせざるを得なくなりました。 しかし、この新しい構成の良い意味での副作用は、インストール手順のある 局面をカスタマイズする必要がある場合や、標準ではサポートされていない ハードウェアの為にカスタムカーネルを使う必要がある場合に、より簡単に あなただけの kern あるいは MFS フロッピーディスクを作成できるようになっ たことです。カーネルが``options MFS''及び``options MFS_ROOT''付きで コンパイルされていれば、実行時にメモリ上の mfsroot.flp イメージを適切 に探してブートします (興味があれば、kern.flp の /boot/loader.rc を見て ください)。また、mfsroot.flp イメージはルートファイルシステムとして使用 されるファイルシステムイメージを単に gzip したものであり、vnconfig(8) を使用してかなり簡単に作成できます。これが意味不明でも心配ありません - すでに述べたように kern.flp と mfsroot.flp を使うだけです。 # Original revision: 1.2.2.2 $Id: FLOPPIES.TXT,v 1.2 2000/07/10 14:38:16 toshi Exp $